「スローウッドの勧め」木暮人セミナー2019 第6回

木暮人セミナー2019 第6回

「スローウッドの勧め」

■日時:2019年10月26日(土)13時30分開場、14時~17時、 終了後懇親会有り
■御茶ノ水会場◇千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水 ソラシティ アカデミア 3階
デジタルハリウッド大学 E-012教室
■参加費:1,000円(資料代。現地で資料代をお支払い願います

【アクセス方法】
・JR「御茶ノ水駅」より徒歩1分
・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」直結

【入館案内】下記URLをご参照ください。
https://gs.dhw.ac.jp/news/2013/04/10/dhgs_surugadai.pdf

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木材は樹木の細胞が長い時間をかけて作った構造物である。
樹木が生存するためには水が必要で、幹は水を葉や樹体各部に運搬する巧妙な仕組みを持っている。
幹の中には水を運搬する管があることから、幹には大量の水が含まれている。
そのため、幹を木材として利用するためには乾燥が必要不可欠である。
木材の乾燥には、人工乾燥法と天然乾燥法の2つがある。
前者は熱をかけて木材を乾燥するため樹木を伐採してから木材製品になるまでの時間が短く、木材は表面や内部がむらなく乾燥するため、製品後の狂いが少ない。
一方、後者は人工的に熱を加えることなく乾燥するため、かなりの時間を要し、木材製品になった後も表面と内部の含水率が異なることから、若干の狂いが生じやすい。
しかしながら木材の中に存在する揮発性の成分はそのまま保持されているため樹種独特の香りを放ち、使い込むほどに艶が出る。木材を利用する際には、どちらの乾燥法がよいのかといった問題ではなく、用途にあった乾燥法が求められる。
今回のセミナーでは、天然乾燥法の1つである葉枯らし乾燥法によって得られた木材の性質について、これまでの研究例をまとめて報告し、その用途について議論したい。

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■髙部圭司 プロフィール
●1985年:京都大学農学博士取得
●1985年~1989年:北海道大学助手
●1989年~1995年:京都大学助手
●1995年~2010年:京都大学准教授
●1997年:スウェーデン・木材微細構造研究センターに招聘研究員として従事
●2010年~京都大学教授、
●1989年度日本木材学会賞を授与される。木材がどのように作られてくるのかに関心を持ち、研究に従事してきた。また、葉枯らし乾燥法による木材の性質も調べている。
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木暮人倶楽部は、素晴らしい「日本の木の文化」や「天然志向の木」の良さを社会に広める活動をしています。会員は、一般市民と森林・林業や建築・木工の専門家がいっしょに集まり、市民や生活者の視点や声を大切にこれからの森と木のあるべき姿をみんなで考えています。当日は、森や木の恵みを用意しています。実際に触れて、みんなで一緒に体感しましょう。触った感想や皆さんの森や木についての考えを聞かせてください。森と木のある健康的で豊かな暮らしの創造を目指します。

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○参加申し込みは、簡単!Peatixの木暮人倶楽部へ○
https://peatix.com/event/1335690