【第9回木暮人国際映画祭 Online】紹介コラム 第4回

【第9回木暮人国際映画祭 Online】紹介コラム 第4回

◎上映作品紹介
「The Tree (ヨルダン)」
監督:Han Yang & Basil Malek  アニメーション

The Tree(ヨルダン)

この作品は全体的にセリフがなく、主旨を言葉ではなく画面やショットで表現しているところが素晴らしいところだと思います。
この曖昧で繊細な表現は、見る者に余韻を残します。
この作品では、父親にとって娘が全てであり、娘は残念ながら亡くなってしまいました。
そして父は、芽が出ない枯れた枝に、娘への愛を託します。
娘の死の前では、枝は娘に希望を与えるための「良い嘘」だったですが、娘の死後は、枝は父親の行く末を支えるための「嘘」になります。
心の中では芽が出ない枝だとは分かっていても、父親は自分の中のオアシスを探しているのです。

 

○詳しく内容はホームページから↓
無料、参加方法は下記へ
https://www.kogurebito.jp/filmfestival2021
皆様の申し込みをお待ちしています。

 

■木暮人映画祭について
一般社団法人木暮人倶楽部が主催する「木暮人国際映画祭」は、森林や木をテーマにした映画や映像を広く社会に広めることで、主に都会に住む一般人に森林や木をもっと身近に感じてもらうことを目的として、2013年から森林や木に特化したテーマの作品を、プロやアマチュアを問わず世界から募集して上映する形式で開始し、2021年も同様に開催、本年で第9回目を数える。
広い意味では、映像を通じて、自然共生型社会を目指し、自然と人間の共生や共存意識を社会にメッセージし、日本の木に関わる産業や木の文化の発展にも寄与することを目指している。
募集映像ジャンルは、ドキュメンタリーやドラマなどの実写やアニメ、CG、ミュージックビデオ、CM 等で、映画祭の趣旨に合い、募集テーマに合致するものであれば、どんな映像でもエントリーが可能。2018年度からは作品の長さ制限をなくした。
森林や木の有効活用が、森林の保全・管理・経営に結びつくという意識啓発並びに、風土や環境に根ざしたさまざまな映像作品が世界から集まることで、わが国の木の文化を共有し、わが国と海外、特にアジアとの文化交流にも貢献したい考えで実施中。
本年2020年は新型コロナウイルス蔓延のリスクがあることから初めてOnlineのみでの映画祭となる。